漆喰・初期の頃

川島陽子 ・ ひだまりみかん

2006年11月26日 09:56

陶芸から、漆喰シーサーに転向して、1,2週間目ぐらいに作った物達。
このころはまだアクリル絵の具を揃えておらず、100円ショップで買った6色で100円の安物の水彩絵の具で適当に見よう見まねで作っていた。 
最初の頃は、陶芸でシーサーを作るのと同じ要領で作っていて、色塗りも陶芸で色を塗る様に塗っていたので、その出来映えはひどいものだった。
とても自己流ではやっていけないと思い、どこかで漆喰を働きながら学ばせてくれる所を少し探したが、見つからなく、陶芸の殻を破って、漆喰には漆喰の作り方があるんじゃないかと思って適当に自由に作ってみたらこうなった。
色塗りの要領も全く分からず、最初は、かなり濃く色を塗っていたので、その出来映えはひどい物だったが、色を塗ると言うより、色を置く・・と言う感じで少しづつ色を付けていった。
乾燥したシーサーに、色を塗ると失敗したので、乾燥する前の漆喰自体に色を塗ってそれを組み立てて行くと言うとんでもない事を考えたり、絵の具でうまくいかないから、ウージ染めからヒントを得て、道でヨモギを拾ってきて、ミキサーでくだいて、それを塗りつけたり、茶色の色を出す為に麦茶をまたミキサーでくだいて、塗りつけて完成させた物もある。
もちろん、出来上がりの頃は天然色ですごくきれいな色だったが、当たり前だが、色あせてきれいな薄緑は、ほとんど色がない物になった。
これらの作品を店に持ち込んで、売り込みに行ったのだが、店から「色が薄い」と指摘された。
自分でも色が薄くてちょっと物足りない気がするが、慣れてから作った物より、この初期の頃の作品の方が素朴な感じがする。あの時は本当にただ必死で夢中だったので、その気持ちも作品に反映されていると思う。
 
     

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