風楽風遊

川島陽子 ・ ひだまりみかん

2006年12月19日 09:35

数年前の元旦に、陶芸の工房で一番仲の良かった友達の、関東への引っ越しを見送る為、那覇空港に行って、友達と別れ悲しい気持ちでいっぱいだった時、振り返ったら、この本の作者が展示即売していた。その書や絵があまりに素敵でほのぼのとしていて、一目でその作品が好きになって、喜んでいたら、本当は一枚500円なのに、だたで色々と書いてプレゼントしてくれた。私も何かお礼がしたいと思い、たまたま私の作品のゴーヤー君を持っていた事を思い出し、プレゼントして、私も物を作る仕事をしている旨を話したら、その人の絵のキャラクターを作って欲しいと言われた。
この本のすごい所は、沖縄弁の悪い言葉を、良い漢字に変換して、悪い事も良い事に変えてしまおうと言う発想。
例えば、フラーフージー(バカみたいな人)は、「風楽風自」、「バカになれる人ってスゴイ。自ら楽しい風を起す賢い人」と訳している。
色々な悪い意味の沖縄弁が見事に良い意味に変換されていて、その発想にただただ感心するばかり。
書は独学で、習字を習った事がないと言っていたが、何とも味のある、型にとらわれていない大らかな感じの筆跡。この本が1500円だと言うのも本当に安いと思った。  

       
   
本を購入したので、本の裏に、私へ手書きの言葉と絵を描いてくれた。「ナンクルナイサ」とは沖縄弁で「なんとかなるさ」の意味。

       

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