漆喰中期の頃

川島陽子 ・ ひだまりみかん

2006年12月21日 09:46

この頃の作品は、初期の頃に比べると色がカラフルになって来て、店頭でも他のシーサーに色で負けてしまう事はなくなって来たが、悪い言い方をしたら、初期に比べて素朴さが少なくなって来た様に思う。
今、また漆喰で作品を作るとしたら、こういう色がカラフルな物ではなくて、もっともっと素朴な初期の頃の作品を作りたいと思うが、今はもう、多分どちらも作れない。
作品作りに重要なのは作っている時の感情で、もうあの頃の様な純粋な気持ちで心から作品作りを楽しむ事が出来ないからだ。何かのきっかけでまたあの頃の様な気持ちになれたら作れる時が来るかもしれない。
 
国際通りの玉城カメ商店の店長が買い取ってくれて、店頭に非売品として、飾られている(はず)の私のきじむなーくん。
     

さる年の時に作った、さるとだるまと鏡もち(+ごーやーくん)雪だるまのように見える物はちゃんと頭にミカンが乗っかってるから鏡もち・・^^; 
     
 
自分の作品の中で、これだけは絶対に手放さないと言う強い決意を持っている作品のうちの一つ。
これは沖縄の昔ながらの風景を漆喰で作っただけ、それだけの事だけど、単なる単体のシーサーしか作れなかった私が、この作品を作る為に、色々な資料を見て、かなりアイデアを搾ってやっと完成した。
     

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