玉城焼き

川島陽子 ・ ひだまりみかん

2006年11月12日 00:02

玉城焼きは、私が沖縄本島の中で一番好きな場所である、玉城村の海のすぐ近くの、自然に囲まれた中に、その工房はある。
そのすぐ近くに「浜辺の茶屋」「山の茶屋」と言う、すごく落ち着く、素敵な喫茶店がある。
玉城村に行くと何故が心が安らぐのは気のせいであろうか。玉城村にはマイナスイオンが沢山出ている気がする。
私の働いていた工房は、都会のど真ん中にあったので、便利ではあったが、こんな自然に囲まれた中でシーサーを作ると、また作品も違って来るのではないかと思う。
この工房の人達とは、陶器祭りがあった時に、たまたま隣の店で、お互い店番をしていたので、その時に色々と話をする事が出来た。
私があまりに熱心に作品を眺めていたので、「何かうちの工房で参考になる物があるの?」と聞かれてしまった・・実際、何か参考になる物はないかなぁと思いながら眺めていたので、ばればれだったみたい・・(><)
このシーサーが面白くて、陶芸で見よう見まねで真似して作ってみたが、どうしてもこの味は出せない。そのシーサーを窯に焼く時、窯に入れる人に、「これ、何なんでしょうねぇ・・」と言われてしまった・・。
この棒みたいな体の中に、見事にシーサーが表現されている。何年か前に旅行した時には、泡盛や三線を持っている玉城焼きを見かけなかったけど、私が知らなかっただけかも知れないが、どんどんユニークになって来ていて、通常、普通の店では一個1000円で売っている物が、陶器祭りでは500円ぐらいで買えたので、沢山購入してしまった。どれも面白くて味があって気に入っている。

 

私は部屋が狭い為、滅多に大きい作品は買わないが、この玉城焼きだけは特別。
かなり大きいサイズのシーサーのお面を二つも買ってしまった。
この大きいシーサーは、沖縄の中でも、玉城焼きの工房の直売所でしか見た事がない。
大きい物と言うのは、保管に困る事も確かだが、これは本当に買ってよかったと思う作品。
見れば見るほど、味があって、その大きさに圧倒される。
大らかで、玉城村でないとこの作品は生まれないのだろうか・・


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